導入事例インタビューの質問項目20選|時間配分と「数値を引き出す」聞き方
導入事例の品質はインタビューで9割決まります。この記事では、60分のインタビューでそのまま使える質問20問を時間配分つきで公開し、良い答え(=数字と具体的なエピソード)を引き出す聞き方のコツを解説します。
先に結論: 質問の良し悪しは「数値が出る形か」で決まる
導入事例インタビューで最も多い失敗は、「効果はありましたか?」「便利になりましたか?」というYes/Noで終わる質問です。返ってくるのは「便利になりましたね」という、記事にならない答えです。
◯「導入前、棚卸には何人で何日かかっていましたか? 今は?」→「15人で3日が、6人で半日に」
後者の形式(導入前の数値を確定させてから、現在の数値を聞く)を効果パートの全質問に適用する——これがこの記事で一番大事なコツです。
60分の時間配分
| パート | 時間 | 目的 |
|---|---|---|
| 導入前(質問1〜5) | 15分 | 課題を数値とエピソードで確定させる |
| 選定(質問6〜10) | 10分 | 比較対象と決め手。読者の稟議材料になる |
| 導入(質問11〜13) | 10分 | つまずきと乗り越え方。正直に書くほど信頼される |
| 効果(質問14〜17) | 20分 | 記事の心臓部。Before→Afterの数値 |
| 締め(質問18〜20) | 5分 | 展望と、検討中の読者へのメッセージ |
質問リスト20問(コピーして使えます)
導入前(15分)
- 御社の事業と、あなたの役割を教えてください
- 導入前、その業務はどんな流れでしたか?
- その方法で、月に何時間/いくらかかっていましたか?
- 一番困っていた場面を、具体的なエピソードで教えてください
- その問題は、社内の誰に・どんな影響を与えていましたか?
選定(10分)
- 解決策を探し始めたきっかけは何でしたか?
- 他にどんな選択肢を比較しましたか?
- 最終的な決め手は何でしたか?(2つまでに絞ってもらう)
- 導入前に不安だったことはありますか?
- 社内の稟議・説得はどう進めましたか?
導入(10分)
- 契約から使い始めるまで、どれくらいかかりましたか?
- 立ち上げでつまずいたことはありますか? どう解決しましたか?
- 現場のメンバーの最初の反応はどうでしたか?
効果(20分)★記事の心臓部
- 導入前に◯◯だった数値は、今いくつになりましたか?(工数・費用・率・件数。導入前パートで出た数値を1つずつ再確認する)
- 数字にしにくい変化はありますか?(雰囲気・意識・お客様の反応)
- 想定していなかった副次的な効果はありますか?
- 逆に、期待と違った点・物足りない点はありますか?(→この答えが記事の信頼性を上げます)
締め(5分)
- 今後どう活用を広げる予定ですか?
- どんな会社にこのサービスを勧めますか?
- 導入を迷っている同業の方に、ひとことお願いします
実施時の4つのコツ
- 録音を必ず取る — 冒頭に「正確に書くために録音します。公開前に必ずご確認いただきます」と一言。メモ起こしは発言の再現性が下がり、確認往復を増やします
- 質問17(不満)を飛ばさない — 良いことしか書いていない事例は読者に信用されません。小さな不満が1つあるだけで、他の全記述の信頼性が上がります
- 数値は事前に宿題として依頼 — 「導入前後の工数・件数が分かる数字があれば、当日までにご準備ください」と依頼メールに添える
- 沈黙を埋めない — 答えに詰まったら5秒待つ。急かして出た答えより、考えて出た答えの方が記事になります
この質問リストを、業界別に自動生成する
この20問はあらゆる業界で使える汎用版です。Word/PDF版は無料の導入事例作成キットからダウンロードできます。なおジレイスタジオでは、業界と訴求ポイントを入力すると、この型に沿った業界特化の質問リストを自動生成できます。インタビュー後は録音をアップするだけで、標準構成の記事まで自動で仕上がります。β版(無料)の事前登録はこちら。
よくある質問
インタビューの所要時間はどれくらいが適切ですか?
60分が標準です。30分だと効果の深掘りが浅くなり、90分を超えるとお客様の負担が大きくなります。多忙な相手には30分版(質問を10問に絞る)を提案してください。
質問は事前に送るべきですか?
大枠(聞きたいテーマ5項目程度)は送るべきですが、20問全部は送らないでください。準備された回答は具体性が落ちます。数値データ(導入前後の工数など)だけは事前に調べておいてもらうと当日が濃くなります。
録音は失礼にあたりませんか?
冒頭に「記事を正確に書くために録音させてください。公開前に必ずご確認いただきます」と一言添えれば問題ありません。録音なしのメモ起こしは、発言の再現性が下がりお客様の確認工数をむしろ増やします。
話が脱線したときはどうすればいいですか?
脱線は宝です。想定外のエピソードや副次効果は脱線から出ます。5分までは泳がせて、「その話、詳しく聞かせてください」か「本題に戻りますね」を判断してください。