顧客アンケートの作り方|お客様の声を数値で集め、事例につなげる

インタビューが「深く1社」なら、アンケートは「広く多数」から声を集める方法です。満足度を数値で把握しつつ、次の導入事例の候補まで見つけられます。この記事では、設問の作り方から回収のコツ、掲載許諾までを設問例つきで解説します。

アンケートとインタビューの役割分担

お客様の声を集める方法は一つではありません。まず役割を整理します。

方法強み向くこと
アンケート広く・数値で・低負担全体傾向の把握、事例候補の発掘
インタビュー深く・具体的に1社の導入事例づくり

理想は「アンケートで候補を見つけ、良い回答者にインタビューを依頼する」という流れです。声と事例の違いは「声」と「事例」の違いを、集めた声の使い分けはお客様の声の集め方を参照してください。

設問設計(定量+定性+事例発掘)

定量設問(数値で傾向を掴む)

定性設問(言葉で理由を得る)

事例候補を見つける設問

「差し支えなければ、導入の成果を導入事例として取材させていただけませんか」(はい/いいえ/条件つき)
——ここに「はい」が付いた回答者が、次のインタビュー候補です。

やってはいけない設問(盛らないために)

アンケートは設計次第で結果を歪められます。誘導質問——「◯◯の効果に満足いただけましたか」のように、はいと答えさせる前提の聞き方は避けてください。事実を集めるなら「効果はありましたか」ではなく、数値を引き出す質問と同じく「導入前後で数値はどう変わりましたか」と中立に聞きます。集めた声を後で盛らないことが、事例全体の信頼を守ります。

回収率を上げる

集計のあと:掲載には許諾を

アンケートの自由記述をサイトに「お客様の声」として載せる場合も、掲載の許諾が必要です。匿名(業界+規模のみ)で載せる場合でも、どこまで公開してよいかを確認してください。許諾の取り方と記録の残し方は掲載許可の取り方にまとめています。回収した声を事例記事まで育てる全体像は作り方 完全ガイドへ。

よくある質問

アンケートは何問が適切ですか?

5〜8問を目安に、3分以内で終わる量にしてください。設問が多いほど回収率は下がります。定量2〜3問+自由記述1〜2問+事例候補を探す設問1問、という構成が実用的です。

匿名と記名、どちらで取るべきですか?

目的で分けます。全体の満足度を正直に知りたいなら匿名、個別のお客様の声や事例につなげたいなら記名(または連絡先の任意記入)です。1つのアンケート内で「差し支えなければお名前を」と任意欄にするのが現実的です。

回答の謝礼は必要ですか?

BtoBでは謝礼なしでも回収できることが多く、必須ではありません。出す場合の相場や、謝礼より効く返礼の考え方は謝礼の記事にまとめています。税務の扱いは自社の規定と専門家にご確認ください。